もかりのはてな日記ブログ

はてなを長年愛用している者の日記です

ばあちゃんに電話

昨日はばあちゃんに電話した。
ばあちゃんが電話に出るまで20コールくらいしないと出ない。
畑に行っていることもあるけど、移動に時間がかかるんや。

ばあちゃんと長電話をしたいんだけど、5分くらい話すと、「電話代かかるから切ろう」と言い出す。
年寄りなので、電話をかけると莫大な料金がかかると思っているのである。
こちらからかけているので、気を使ってくれているんだけど、あまりに気を使わせると疲労するだろうから、10分程度で切る。


だいたいばあちゃんの体調を伺う電話になっていくので、彼女もいちいち聞いてくるんじゃないよなどとさまざまな想いがあるだろうし、思うところはある。

ばあちゃんとの話題は、彼女の体調のどこが最近よろしくないかとか、子どもは元気かとか、じいさんが最近こうだったとか、ボケてるとか、近所の誰々が亡くなったとかそんな話だ。

電話をして、おかしいことを言ってないか聞いてるんだけど、今日もまともな会話だったので安心した。

私が子供のころに、ひいばあちゃんもいたんだけど、彼女とどんな会話をしていたのか覚えていない。声はなんとなく覚えている。顔は笑った顔とか、顔のしわとかを覚えている。台所の椅子に座って、お茶碗と湯のみと薬がおいてあった。もんぺをはいていた。かっぽうぎを着ていた。

タンスの中から、ダイヤモンドが出てきたから「あげる」と言われて、もらったんだけど、大事にしまっていたら、どこにしまったのか忘れてなくしてしまったので、子どもながらに焦っていた。あれは本物のダイヤモンドだったのだろうか。偽者だったのだろうか。子どもだったからわからない。

ひいおばあちゃんは、どんどんシワシワになって、どんどん痩せてちっさくなっていく。
ホームに入ると、しゃべることもなく、口をポカーンとあけていた。入れ歯も入ってない。
あのポカーンと抜け殻のようになってしまう前に、昔のように、遊びたいなあ。

ばあちゃんは、私が生まれたときから、ばあちゃんになった。
ばあちゃんは、ばあちゃんになるとどうなるのか学習させてくれる存在だ。
ずっと見ているけど、ばあちゃんになるとはどういうことなのか?というのを考えても頭が混乱するだけだ。

今は、ばあちゃんになることは、ほんのりもの悲しいものだと思っている。
まあ、まだ、先の話だ。